装具固定したまま退院の日を迎えました。
カミさんが迎えに来てくれたんです。嬉しかったですね。
二人でどこかに出かける時には、私が運転する車の後ろに座っているんですが、今日ばかりはカミさんが運転する軽四乗用車の後ろに乗せてもらいました。
わずか10日ぶりに帰る我が家ですが、やっぱり自宅はいいですね。4人部屋の病室では、全く安らげませんでした。今日からは自宅です。自分の思うように過ごせます。
でも、色々と不都合な点が見えてきました。
1.食事
片手しか使えませんから、茶碗や皿が持てない。平皿は、なにか高さのある台の上に載せ、口をその高さまで近づけて食べてました。犬食いですね。人様には、見せれません。
仕事先で、そんな食事作法ではみんな引いてしまいます(笑)。ですので、職場では近くのコンビニでサンドイッチとパック牛乳、パックのお茶、パックのコーヒーを買って飲んでいました。ペットボトルのキャップが開けれないのでストローを挿すだけの飲料にしたんです。ストローだったらなんとか片手でも取り出せますから。食堂は利用しません。トレーが持てないので、それにいろんな方にこんな格好をさらしたくないんで。
2.風呂
入浴の際の脱衣が大変です。上着はシャツに至るまで前開きです。痛く無い腕から脱ぐのですが、片手だけでは容易に脱けないと今更ながら判りました。いつも反対側の手で引っ張って脱いていたんですね。脱けないんでカミさんを呼んで手伝ってもらうことが多かったです(台所で後片付けしている時に呼ぶことがよくありました)。
入浴の時は、500mlの空のペットボトルを脇に挟んで湯船に入る時も頭を洗う時もずーっと抱えていました。脇を開き過ぎたり閉じていたりがよく無いと言われていましたので、装具固定が外れるまで入浴時はペットボトルお世話になりました。
風呂から上がる時、身体を拭くのですが、右手で拭ける範囲は限られます。カミさんに手伝ってもらいました。
風呂椅子に左足を乗せて、その膝の上に手術した腕を預けます(ロダンの考える人に近いイメージです)。ペットボトルは脇にしたままです。
その状態で拭いてもらうんです。
入浴の際と逆でで着る時も大変です。ほとんどカミさんに手伝ってもらってましたね。ボタンのある上着が特に片手では難しかったです。
3.就寝
病院でもそうでしたが、自宅でも装具固定の姿勢では、寝れなかったです。おまけに夜間頻尿もあったし(汗)。左腕を下にして寝る癖があったみたいですが、手術した腕側を下にしてはいけないといわれてましたので寝れなかったですね〜。昼間は糖尿病対策でよく歩いていたんですが、今は歩き回ることもなくじっとしてる事が多く、身体が疲れていませんから夜眠れないのもありました。
とにかく装具固定していた期間の夜間は寝れなかったです。明け方近くになってようやくウトウトして朝の目覚ましで起きるという不健康状態でした。夜中、よく自問自答していました。こんな思いまでして半年後(手術からリハビリ完了までの期間)は本当に以前より健康体になっているのか?とね。
4.トイレ
家でも大はもちろん小も座ってしますから、ズボンの上げ下げが大変でした。右手だけで左側を上げ下げしなければなりませんでしたし、頻尿でしたので。
リモコン操作盤が左側なので身体をひねり右手で押してました。
5.車
装具固定期間は、全く自家用車を運転する事ができません。車が無いとどこにも出掛けられない地域に住んでいましたが、地域公共バスが通勤の時間帯にうまく走っており、装具が外れるまでお世話になりました。公共交通機関のありがたさを痛感いたしました。
6.リハビリ
週2回の病院でのリハビリが唯一の癒しでした。固定装具を外して作業療法士の女性に愚痴を聞いてもらえ、腕をあずけてマッサージをしてもらえるのです。週3回でもいいなと思い名医にお願いしたんですけど作業療法士の負担が増えるんでNGといわれました。
7.通勤
肩腱板断裂(その6)で、装具固定写真を載せていますが、ワイシャツに装着した状態だと遠目には、腕をつってるようには見えないようで、二人がけの電車座席に座ってると何も気にせず隣に座って来ます。私が庇うような仕草をするとようやく腕をつってると判り、席を離れる方もいますが、ずーっと普通に座ってる方もいます。サイドバックでも挟んでるように思ってるんでしょうか?明確な三角巾でつってる訳ではないので、肩腱板断裂手術後の固定だとはわからないんでしょうね。自分も当事者になるまでは、知りませんでしたから。
8.不安
とにかく装具固定の6週間が早く過ぎてほしいと思っていた反面、もし、途中何らかの行為で再断裂したらどうしようか?とちょっとの痛みが続いたりしたら心配になりました。
名医からは手術後、再断裂する確率が10〜20%はあると言われていましたので、作業療法士の女性にどんな症状が出たら、再断裂ですか?と聞いてもMRI撮ってみないとわからないというのです。7月中旬にMRIを受けるのですが、不安な毎日です。
※上の写真は、退院する際、病院から頂いた日常生活上の注意点をまとめたものです。
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